宝石は貴重な鉱物であり、宝石よりも貴重なものを希少石と呼びます。
希少石は美しさと耐久性を兼ね備えており、生産数が少ないため宝石店でも見かけることは難しいです。
希少石には3大希少石と呼ばれるものがありますので、こちらで3大希少石についてご紹介しています。

パライバトルマリンはトルマリンの1種であり、ブラジルのパライバ州にある鉱山で発見されたことからこの名前がつけられました。
パライバトルマリンの特徴はマンガンイオンと高濃度の銅によって作り出されるネオンブルーの色彩であり、見る人を魅了するほどの美しさを持つことからダイヤモンドに並ぶ人気があります。また、パライバ州以外の鉱山では、ネオンブルーの色彩を持つパライバトルマリンが発見されていないので、生産量が少ないことから幻の宝石と言われています。

パパラチアサファイアはサファイアの1種であり、宝石の産出国として有名なスリランカで採取される希少石です。
スリランカのシンハラ語でパパラチアは｢蓮の花｣という意味があり、オレンジ色とピンク色の比率が半々のものだけをパパラチアサファイアと呼びます。パパラチアサファイアはサファイアの王と呼ばれ、採取するのが困難なため幻の宝石とされています。

宝石の王様と呼ばれているアレキサンドライトは、光によって色が変化する珍しい宝石であり、ロシア帝国の鉱山で発見された珍しい宝石を当時のロシア皇帝に献上し、献上した日がアレクサンドル2世の誕生日だったことからアレキサンドライトという名前がつけられました。アレキサンドライトは太陽光に当てると青緑に変化し、蛍光灯などの人工照明に当てると赤色に変化する特徴を持ち、色の変化が見られるものだけがアレキサンドライトと呼ばれます。